兵庫県で任意売却の相談をする

「兵庫県の自宅の任意売却を考えているけれど、どこに相談すればいいのだろうか」
「兵庫県にある大手の不動産会社なら、どこに相談しても任意売却に対応してもらえるのだろうか」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

近年、神戸市などの兵庫県内の一部のエリアでは不動産や土地の価格が高騰しているため、無理をして高額な住宅ローンを組んで自宅を購入し、その後、収入の減少などにより住宅ローンの支払いが困難になるケースが増えています。住宅ローンの支払いは長期間にわたるので、当初は問題なく支払えていても、さまざまな事情により支払いが困難な状況に陥ることもあります。

住宅ローンの滞納が続くと、最終的に自宅は競売にかけられてしまいます。そのような状況の中、競売を回避するために多くの人から選ばれているのが任意売却という方法です。

兵庫県の自宅の任意売却の相談をする際、「兵庫県にある大手の不動産会社なら、どこに相談しても問題ないだろう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、任意売却を成功させるためには、専門的なノウハウが必要なので、任意売却の実績を豊富に持つ不動産会社を選ぶことが大切です。特に住宅ローンの滞納が続いている場合は、競売の手続きが並行して進むこともあるので、早めに信頼できる不動産会社に相談することが重要なポイントとなります。

この記事では、兵庫県内の住宅事情、住宅ローンの滞納状況、任意売却の傾向、任意売却の事例などを紹介します。兵庫県で任意売却を検討している方はぜひ参考にしてください。

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兵庫県の住宅ローンの利用状況と任意売却の傾向

兵庫県の住宅ローンの滞納状況や任意売却の傾向について、統計データをもとに解説します。

1．兵庫県の持ち家比率と住宅ローン支払い状況

まずは、兵庫県の持ち家比率や住宅ローン利用者の割合などを紹介します。

（1）兵庫県の持ち家比率

「平成20年住宅・土地統計調査結果」によると、兵庫県の2020年10月時点の持ち家比率は63.6％で、全国平均の61.1％を若干上回っていました。

参考URL：平成20年住宅・土地統計調査結果〈兵庫県結果概要〉

ただし、兵庫県内では地域によって持ち家比率に差があります。兵庫県が公表している「兵庫県の住まいに関する資料集」をもとに、持ち家比率が高い順に表にまとめてみました。

順位	地域	持ち家率（％）
1	丹波	83.8
2	但馬	79.0
3	淡路	77.9
4	東須磨	73.8
5	西須磨	71.7
6	阪神	60.2
7	神戸	58.2

＊「兵庫県の住まいに関する資料集」をもとに作表

同資料によると、兵庫県内で持ち家比率が低い阪神と神戸では、マンションなどの共同住宅が約半数を占めているけれど、その他の地域では戸建て住宅が多い傾向にあります。

また、兵庫の人口の約6割は阪神と神戸に集中しており、西須磨、但馬、丹波、淡路では空き家率が15％を超えています。

参考URL：兵庫県の住まいに関する資料集

（2）兵庫県の地価

地価公示価格チェッカーのデータによると、兵庫県の地価公示価格平均値は55.6万円で、全国47都道府県の中で8位です。
兵庫県の中でも特に周辺エリアの地価が高い駅は以下のとおりです。

順位	エリア	平均坪単価
1	三ノ宮駅	495.7万円
2	元町駅	422.8万円
3	西元町駅	222.1万円
4	岡本駅	191.5万円
5	六甲道駅	163.5万円
6	高速神戸駅	157.7万円
7	芦屋駅	154.0万円
8	県庁前駅	149.4万円
9	芦屋川駅	145.0万円
10	摂津本山駅	140.9万円

1位の三ノ宮駅は、神戸市中央区に位置し、兵庫県内の交通の要所として高い利便性を誇る駅です。JR、阪急電鉄をはじめとする6路線の駅が集合し、大阪の梅田駅には約30分、京都駅には約1時間でアクセス可能です。駅の周辺には、神戸のシンボルとして知られる旧居留地や南京町中華街や、多くの商業施設があります。

2位の元町駅は、JR神戸線・阪神電鉄阪神本線・神戸高速線の3路線が通っていて利便性が良く、また三ノ宮駅周辺よりも落ち着いた雰囲気で暮らしやすいエリアとしてファミリー層や一人暮らしの女性からも人気があります。

3位から6位の西元町駅（神戸市中央区）、岡本駅（神戸市東灘区）、六甲道駅（神戸市灘区）は、いずれも神戸の中心部から近く、利便性と暮らしやすさを兼ね備えたエリアとして知られています。

参考URL: 兵庫県の地価平均（地価公示価格チェッカー）

（3）兵庫県内の住宅ローンの支払い状況

次に、兵庫県内の住宅ローンの支払い状況について見ていきましょう。
住宅金融支援機構が民間の金融機関と提携して提供している住宅ローン「フラット35」の2022年度の利用者調査によると、兵庫県内で自宅を購入した方の毎月の住宅ローン返済額は以下のとおりです。

１か月当たり予定返済額	件数
3万円未満	66
3万～4万円	83
4万～5万円	118
5万～6万円	121
6万～7万円	157
7万～8万円	171
8万～9万円	180
9万～10万円	175
10万～11万円	166
11万～12万円	211
12万～13万円	177
13万～14万円	154
14万～15万円	119
15万～16万円	65
16万～17万円	60
17万～18万円	46
18万～19万円	33
19万～20万円	21
20万～21万円	30
21万～22万円	23
22万～23万円	16
23万～24万円	28
24万～25万円	14
25万～26万円	7
26万～27万円	8
27万～28万円	4
28万～29万円>	6
29万～30万円	2
30万円以上	19

＊2022年度 フラット３５利用者調査をもとに作表

中央値は10万4円で、全国平均の10万5千円とほぼ同じ水準です。また、全体の約6.8％が、毎月20万円以上という高額の住宅ローンを支払っていることがわかります。

参考URL：2022年度 フラット35利用者調査（住宅金融支援機構公式サイト）

2．兵庫県の住宅ローン滞納事情

兵庫県の住宅ローンの滞納状況はどのようになっているのでしょうか。

（1）全国の住宅ローン滞納状況

国土交通省が実施した住宅市場動向調査によると、地域別の住宅ローンの年間返済額は以下の表のとおりです。

全国的に住宅ローンの年間返済額の負担は増額しており、とくに注文住宅や分譲住宅を購入した場合は年間返済額の負担が大きいことが分かります。
年間130万円以上の金額の返済が必要となるため、毎月の返済が家計の負担になる可能性があります。

参考URL：住宅市場動向調査（国土交通省公式サイト）

（2）兵庫県の住宅ローン滞納事情

上記の表を見て分かるように、兵庫県を含む近畿圏の住宅ローンの年間返済額は増加傾向にあります。注文住宅の場合は、平均で年間200万円程の返済が必要となります。
子どもの教育費、医療費などの高額な支出と重なると、家計にとって大きな負担となる可能性があります。また、勤務先の業績悪化やリストラなどの事情で年収が減少すれば、住宅ローンの返済が厳しくなるでしょう。
現在は物価も上昇傾向にあることから、住宅ローンの滞納が発生しやすい状況になっているといえます。

3．兵庫県の任意売却の傾向

住宅ローンの滞納が続き、自宅を競売にかけられそうになったとき、競売を回避するための手段として有効なのが任意売却です。兵庫県内の任意売却の傾向はどのようになっているのでしょうか。

（1）兵庫県の競売件数

不動産競売物件情報サイト（BIT）に掲載されていた兵庫県の不動産競売の件数を以下の表にまとめました。

管轄	2023年	2024年
神戸地方裁判所本庁	159件	203件
神戸地方裁判所尼崎支部	83件	121件
神戸地方裁判所姫路支部	206件	151件
神戸地方裁判所豊岡支部	5件	7件
神戸地方裁判所全体	453件	482件

＊不動産競売物件情報サイト（BIT）のデータをもとに作表

姫路支部では減少していますが、本庁と尼崎支部ではやや増加しています。
自宅を競売にかけられる主な要因は住宅ローンの滞納なので、不動産競売の件数の増加は、住宅ローン滞納の件数が増えていることを示唆しているといえます。

2024年2月現在、不動産競売物件情報サイト（BIT）に掲載されていた兵庫県内の競売物件（居宅）の一部を紹介します。

このように売却基準価格が1千万円前半に設定されている物件が目立っていました。売却基準価額は、裁判所が設定する競売不動産の入札基準となる価格のことです。売却基準価額は一般的な不動産市場価格の7～8割程度に設定されることが多いため、競売にかけられると経済的な損失を被る可能性が高いといえます。

参考URL：競売データ統計（不動産競売流通協会公式サイト）

（2）兵庫では任意売却が増加している？

最近は、競売を回避する方法として任意売却という方法が広く認知されつつあります。任意売却なら、一般的な不動産市場で売却されるため、競売のように安い価格で売却される可能性が低くなります。そのため、任意売却により競売を回避したいという方も増えています。任意売却に関する統計資料はありませんが、住宅ローンの支払いが困難な状況に陥り、競売を避けるために任意売却を選んでいる人は増加していると考えられます。

兵庫県の不動産価格は年々上昇傾向にあり、特に神戸市の中でも利便性の高い三ノ宮駅、元町駅周辺のエリアでは、1億円を超える高額物件も少なくありません。
最近は、共働きで世帯年収が高い「パワーカップル」と呼ばれる夫婦が、ペアローンを組んで高額物件を購入するケースも増えています。そのような夫婦でも片方の収入が減少して住宅ローンが払えなくなり、「このままでは競売にかけられてしまう」という状況に陥り、任意売却を検討することは珍しくありません。住宅ローンを組んだ当初は無理なく返済できる状況だったとしても、転職、出産、病気など何らかの原因で収入が減少したときは、住宅ローンが家計を圧迫するのです。
また、離婚により住宅ローンの支払いが困難になり、任意売却を選択するケースも多いです。離婚後に片方が自宅に住み続けることを希望しても、高額な住宅ローンを一人で支払い続けるのは難しいからです。

4．兵庫で任意売却を依頼する不動産会社の選び方

兵庫県で自宅の任意売却を検討している方々の中には、大手の不動産会社や地元の不動産会社に相談しようと考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、任意売却を成功させるためには、債権者との交渉をスムーズに行うための専門的な知識や経験が必要です。そのため、任意売却に関する豊富な実績を持つ不動産会社を選ぶことが非常に重要です。

特に、住宅ローンの滞納が続いている場合は、競売の手続きが同時に進む可能性が高いです。この場合、競売の開札期日の前日までに任意売却を完了しないと、競売にかけられてしまいます。競売の開札期日の前日までに確実に任意売却を完了させるためにも、任意売却の実績を豊富に持つ不動産会社を慎重に選びましょう。

当社は、多くの任意売却を手掛けてきた住宅ローン滞納問題を専門的に扱う不動産会社です。ご相談者様の状況やご希望を丁寧にお伺いした上で、最適な解決方法をご提案します。

「競売だけはなんとか回避したい」「住宅ローンを払えないけれど、今の家に住み続けたい」など、さまざまなご相談に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

こちらでは、当社での相談から解決までの流れを紹介していますので、参考にしていただければと思います。